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世界遺産~シバーム~の旅
編
◆世界遺産「シバーム」旧市街のたのしみ
東部イエメンは砂漠気候。実際大半は砂漠地帯です。
8月など、日中は40度を軽く超えてしまいます。ここまで気温が高くなると、日中外に出ると日差しが強すぎて皮膚が痛い、という感覚。そして暑さに、脳みそが打ちのめされます・・・大袈裟ですが。
女性達、そして砂漠地帯では男性達も長袖を着用する理由を、身をもって理解できます。
もちろん女性の服装に関しては、気候だけが理由ではありませんけれど。1年を通じて、日中はとにかく気温が上がるので、シバームの観光は夕方になるまで待つのが通常。
シバーム旧市街を散策する時は、ただブラブラ歩くだけでなく・・・
・なんのヘンテツもないもの(例えばランプとか、庶民生活の匂いの感じるシーン・・・裏道とか)
・窓枠チェック(すべて違うデザイン。同じものはありません)
・扉の模様チェック(木製で結構年季の入ったものは趣あり)
などに注目しながら歩かれること、お薦めします♪
ところで、シバームを訪れるたびに、建物が少しずつ新しくなっているような気がします。
例えば、旧市街中、一番古い建物といわれる家があります。崩壊寸前のようなボロボロ状態、確か800年近く前の建築、と説明を受けたのですが、そのおかげで、日干し煉瓦の使用法を具体的にお客さんに説明できたので、助かってもいました。
ところが、3年前には、とっても綺麗になっていて、しかも新しい!!
「これが、最古ぉ~?????」と思わず、口走ってしまいました。
いろいろな秘境の世界遺産を訪れるたびに思うこと。
それは、≪古いもののはずなのに、完璧に修復されてしまって新しくなっている≫ということ。
是非ユネスコさんには、古さ加減を考えてほしいなぁ・・・と思います。
◆空中を移動するバケツ
さて気分をかえて、他に発見できる愉快なことは、高層ビル、もとい、建物の間の空中で拝見できる、「ご近所同士助け合い精神ここにあり」のバケツでしょうか!
もちろん紐でバケツを移動させますが、何度か移動中のバケツを見る機会に恵まれました♪
こんなやりとりがなされているのでしょうか・・・
奥様① 「ちょっとお向かいの奥さん、・・・・貸してくださらない?」
お向かい奥方② 「あら、よろしくてよ。ホレっ!」
と、バケツがスルスル~と天空のロープ移動。
といった感じ♪
シバームに行かれる方、頭上をお見逃しなく!! 結構、微笑ましい図です。
主婦の知恵(わざわざ階下まで降りなくてすむ)、その土地に住む人々の知恵(女性が下におりて、もし敵に襲われたら大変)。人間の知恵はかくも偉大なり、ですね。
◆シバームのカート事情
さて庶民的生活といえば、カート。カートのことは以前に書きました。旧北(サナーやタイズなど)では、ごく当たり前の日常生活行動で認められていますが。。。
(カートについては →→「イエメンだより#6・#7」をご覧ください♪)
実は、旧南(アデン、シバーム)では、ちょっと見方が違います。
①カートなんて、無駄遣い。
②カートを噛み始めると限度を知らない若者が、どんどんお金をカートに使いすぎるようになる。
③我々(旧南)は、進んだ地域の人間(昔から貿易人として有名な地域であり、お金持ちが多い地域でもある)から、旧北のような田舎人のする習慣を持つべきではない。
などなど・・・本当の話。
②に関して、北の人間は、噛む量の限度を知っているし、例えば自分に今300リヤルしかなかったとしたら、その分だけカートを買い、それで十分満足できます。
ところが、南はそうはいかず、たっぷり噛まなきゃ満足できない、挙句の果て、あり金全部使い果たすくらいの勢い・・・(なんかまるでパチンコ???)だそうです。。。
時には、家具を売ってまで、という男性もいるようですよ!
びっくり。こういう若者をみてしまうと、ますます親御さん達は、悪い習慣としてみるようです。
そして、外に出て公衆の面前でカートを噛むことはタブー!!
女性が噛むことは、ハドラマウトでは信じられないこと。
そのため、カートを噛む男達は、
「おい、今日はどこの家で噛む???」
「今日は、誰らが来る??」(あまりにも口が軽そうな人がいると行かないこともあるそうです。。。)
「じゃ、後でな」
とヒソヒソ~、コソコソ~(-"-)と真面目にしゃべるそうです。
口の軽い友人なり、知り合いがいる家にカートで行ったために、カートをしていることが奥様の父上にばれて、怒り狂ったその父親に、「カートなんぞ噛む男に、娘をまかせられん!!」と娘(つまり嫁)を勝手に実家に連れて帰ってきてしまったそうな・・・ってホントの話。
ところ変われば、見方も変わる・・・
同じ国でも、地域によって甲乙ぐらいの違いがあって、面白いですね!
次回もシバーム編です。
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